古染付 三足杯

大変珍しい形状の古染付三足杯です。

明末から清朝初期にかけてのものでしょうが、これは日本向けではないようですね。
多分欧州向けに造られて輸出されたものでしょう。

欧州でシノワズリが流行を始めたのは、17世紀半ばから後半頃といわれますが、
これを見ると当時の中国は日本向け、欧州向け、場合によってはその他のアジア諸国向けも
もあったかもしれませんがそれぞれの好みをしっかりと捉えていたのかもしれないですよね。
あるいは東インド会社がコーディネートしたんでしょうか。

それにしても、この品物は大変ユニークな見たことのない形です。
三つ足の部分は岩を模しているのでしょうか。

何にしても杯以外に用途は考えにくいので(持って見ると案外持ちやすい)ワインでも飲んだのでしょう。

肌合い、染付けの発色も申し分なく めでたい無傷の、案外に得難いものではないでしょうか。

高さ 11.5㎝    杯の口径 8㎝




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サントリーホール休館直前スペシャル オルガンコンサートと漢時代楽人俑

サントリーホールが明日から約半年の休館です。 31年目にして2回目の(たぶん)改修工事が始まります。

今日は大ホールの顔のパイプオルガンを6人のオルガニストが弾き尽くす休館直前スペシャルコンサートでした。

大ホールは舞台後方にも客席がある日本初のヴィンヤード型コンサートホールですが、座席の配置上、本格的舞台装置や背景を必要とするオペラやバレエはできません。まさにコンサート専用のホールです。

4段鍵盤と足ペダル鍵盤、音色を変えるストップ数は74、パイプの数は約6000本と世界でも最大級のオルガンですが、設計当初はパイプオルガンの設置計画はなかったといわれています。
ホールの設計にあたってはかの巨匠カラヤンが助言にあたっていたそうですが「オルガンの無いホールは家具の無い家のようなもの」とのアドバイスで設置が決まったそうです。

その後生まれる各地のホールには続々とパイプオルガンが設置され、今では気軽にパイプオルガンを聴くことができるのはありがたいことです。

パイプオルガンはホールに合わせて製作するものですから当然それぞれ響きが違いますが、サントリーホールのオルガンは大変自然な響きに感じて東京地区の中では一番好きです。

今日はこの大好きなオルガンを4時間聴きました。
ブルーローズ(小ホール)では休憩時間にポジティフオルガンの(小型の据え置き型パイプオルガン)ミニコンサートがあり、オルガン尽くしの贅沢な時間を過ごしました。

半年後には内装は勿論ですが、整備されたオルガンと、多分更に磨きをかけた音響を持つホールに再会できるのが楽しみであります。

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音楽に因んで、今日は中国漢時代 やや大型の楽人俑(高さ12.5㎝)をご紹介します。
副葬品の俑は加彩が多いのですが、この俑は褐釉と緑釉の2色を掛け分けたもので副葬品にありがちな補修もなく、底面に僅かな欠けがあるだけの大変作行きの良い俑です。

元々は笛や太鼓、竪琴など何人かで構成されて副葬されたものです。その中でこの俑の役割は歌い手だったのか囃子手だったのか、誰かを崇めて拝んでいるように見えたりするのも楽しいところです。

頭は髷のような結びがあったり、衣服の線もしっかりと表現されています。後ろには座った足の指まで表現されており案外に手がこんでいます。
緑釉は大半が銀化していますが、衣服の一部には綺麗な緑釉が残っています。

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西周時代 紅陶鼎(土器)

陶磁器というより考古にジャンル分けをした方が良いのかもしれませんが、中国西周時代(紀元前1100ー771)のものだそうです。(全くの専門外なので受け売りになりますが)

高さ約25㎝ 胴径16.5㎝ 口径14㎝ 
約3000年程前の大変魅力的な土器ですが、長い足でスタイルが良くモダンな雰囲気です。
箱書には新石器時代紅陶刻線文鼎とあります。日本の時代分類で言えば縄文時代ですね。

土器=1000℃以下の低下度の野焼きに近い状態での焼き物という認識ですが本品は大変硬く焼きしまっています。
縄文土器の陶片などと比べても、はるかに硬いように思われます。
足の拡大写真を見ると まるで信楽の肌かと勘違いしそうです。

元々は青銅器の鼎を模したものでロクロ成形ではなく手捻りで一つ一つ製作されたものです。
口造りは青銅器の名残のようにシャープですが、全体の雰囲気は柔らかいですね。

この手の土器は実際に煮炊きで使用したものは底が黒く煤けているはずですが、本品にはそれがありません。
祭祀に使用されたものかもしれません。

この器には全面に鋭い線文が刻み込まれており、より個性的なものにしています。


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磁州窯 白地刻花牡丹文鉢

磁州窯の牡丹を線描きで表した鉢です。

白化粧を施し、見込みには線刻で牡丹文を表し、余白は櫛描きで埋めて透明釉を掛けて焼成しています。
これは磁州窯でよく知られた装飾技法の一つで、余白を櫛描きで埋めることで、主題の牡丹を際立たせています。
見込み中央には、5箇所の目跡が残ります。

宋時代以降、実用の器として磁州窯で大量に作られたであろうこの鉢の線描きは実に手慣れた流麗さを感じます。

どんな作品にもピンもあればキリもあるのですが、この器はキリに位置する生活雑器だろうと思われます。
大振りなので菓子鉢に使えそうですね。

磁州窯は宗時代から連綿と同じ技法を続けているので、なかなか時代の特定は難しいでしょうね。
一般的には北宋とされ、そうなれば800年以上前のものという事になるわけですが。

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北宋時代 青白磁瓜型水注

北宋(11-12世紀)時代の青白磁瓜形水注です。青白磁(影青インチン)というにはいささか青みが足りない気もしますが、蓋の秞溜まりをみるとやはり影青で良いと思います。

8本の縦筋をいれた瓜形の胴部には、細長い注口と、平紐状の把手が付き、紐などを結んで使用するために蓋と把手には環が付います。環は残念ながら把手側に欠損が有り、口辺にも3カ所欠けがありますが発掘品としてはまずまずの状態で、上秞の薄い部分には若干の汚れが入ってはいるものの、秞の艶も大きく損なわれず状態としては良いと思います。

胴の一部に下手な補修跡があります。たぶん中国で発掘(盗掘)した業者が直したのでしょう。入手当時、ひっつきの跡かとも考えましたが、考えてみれば宋代のこの手のものにそのような不完全な物があるとは思えません。

この品は、中国が国内のインフラ整備で地中から古代の美術品が大量に発見されたころに各地で組織的な盗掘が始まり、それらが日本に大量流入した1980年代に入手した物です。それまで高根の花だった中国の古美術品がこの時期大きく値崩れし、少し無理すれば一般のコレクターでも購入できるようになった頃ですね。
勿論本当に良い物は別ですが中級レベルのものは一気に値下がりしたようですから在庫を抱えた業者さんは大変だったでしょうね。

中国古陶磁ファンにとっては夢のような時代だったのかもしれません。現在では発掘が制限されているので市場には出てきません。

あの頃の日本は伊万里、柿右衛門、鍋島等が高騰している時期で、当時の日本の業者は里帰り品と称して昔欧州へ渡ったこれらの品物を競って買っていたようです。まさに今の中国富裕層の人達が金に糸目を付けずに日本に買い付けに来ている現象と同じですね。日本には中国の古美術品の名品が多いのです。

残念ながら私はその頃中国物には目覚めていなかったため、殆ど入手していません。
当時は勉強しながら頑張って買える範囲内の好きな伊万里など手に入れていたのですが、結局一番高いまさにバブル価格での入手ですから、今では惨憺たるものです。伊万里の価格があの当時に戻ることはもうたぶん無いでしょう、私が買えない名品は別として。

泣き言になってしまいましたが、そんなことで今日はこの瓜形水注のご紹介です。
宋瓜形水注1
宋瓜形水注2

胴の部分の直しがいささか残念ですが。
宋瓜形水注3

ネットで瓜形水柱を検索するとこの手の物がいろいろ出てきますが、私はこの細長いタイプが好きです。
宋瓜形水注4

蓋の秞溜まりに影青の雰囲気が感じられます。
この部分を見ると、白磁とは言いにくいので青白磁で紹介しました。
宋瓜形水注6

薄手の口造りですからこのくらいの欠けは良しとします。
宋瓜形水注7

長く土中であったための汚れが秞の下に入ってしまいます。こうなると汚れを抜くことはできないですね。
宋瓜形水注11
宋瓜形水注10
宋瓜形水注9
宋瓜形水注12

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