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天龍青磁三足大香炉

天龍青磁三足大香炉です。

今回取り上げた青磁三足大香炉ですが、サイズが直径24.5㎝高さが15.2㎝と堂々たる大香炉です。
おそらく伝世品だと思います。

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天龍寺青磁は一般に中国元時代の青磁の呼称として用いられているようです。
明代は七官青磁と言われます。
総じて元代のものは、明代のものより厚手で大作の器が多いとされますが、本器はまさに厚手の大香炉です。

香炉としましたが、箱書きには表に瓶懸(茶の湯の待合などで使用される火鉢)とあります。
蓋裏に覚書があり、おそらくこれを手に入れた大西屋の久兵衛さんが引き継いだ時には瓶懸として入手されたんでしょうね。

待合の手焙りだったのかもしれませんが、生まれた時の用途はどうだったのかわかりません。
茶方では小さめの風炉にも火鉢にも使えますし、床飾りでも、花生けとしても映えるのではないでしょうか。

これに塗り蓋を誂えて水指にすることを想像するとこれまた素晴らしい空気感を醸し出すように思います。
(底が無釉だとダメでしょうかね? 誰かに聞いてみよう)

刻花で花卉(かき)文を描き、たっぷりとした青磁釉が掛けられた堂々たる器です。

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箱書きにもありますが、唐木で丁寧な作りの三足台が添えられています。
私はこの台が無い方がバランスが良く好きです。

姿も良しですが、何よりもこの深い緑の発色は素晴らしいです。天龍青磁でもこれほど透明感のある発色はなかなかみられません。

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三足も絶妙なバランスで丁寧に作られています。

紫口鉄足(昔々、青磁を勉強した頃に骨董の師匠に教えられた)、なんとなくそれ風?

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三木さんから久兵衛さんに、そしてまた何人かの手を経て今、私のところに。
伝世品というものは得難いものです。数百年という時代の篩にかけられ、多くの人を楽しませた器にはやはり力があります。

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呉須赤絵 双鳳双龍文大皿

直径37㎝ 高さ8.5センチ の呉須赤絵大皿です。

中国明時代末頃に大量に焼かれ日本や中東、ヨーロッパまで渡っていった呉須赤絵。
皿の場合は40㎝前後というのは標準的なサイズのようですが、鮮やかな朱色と緑で自由闊達に草花を描き、龍や鳳凰を独特の青色で見込や中帯部に配したこの図柄は呉須赤絵大皿では比較的多いように思います

地肌が白いほど配色の鮮やかさがより引き立ちますが、この点でこの皿は合格点といえるでしょう。

最近では彰州窯で作られたというのが定説となっているようです。
官窯とは程遠い地方窯の粗雑な皿ではありますが、むしろ堂々とした風格すら感じます。

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お約束?の砂の付着です。
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不思議なことに朱色の部分だけに全体にハレーションが出ます。
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こちらは鳳凰
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こちらは飛龍
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古染付 三足杯

大変珍しい形状の古染付三足杯です。

明末から清朝初期にかけてのものでしょうが、これは日本向けではないようですね。
多分欧州向けに造られて輸出されたものでしょう。

欧州でシノワズリが流行を始めたのは、17世紀半ばから後半頃といわれますが、
これを見ると当時の中国は日本向け、欧州向け、場合によってはその他のアジア諸国向けも
もあったかもしれませんがそれぞれの好みをしっかりと捉えていたのかもしれないですよね。
あるいは東インド会社がコーディネートしたんでしょうか。

それにしても、この品物は大変ユニークな見たことのない形です。
三つ足の部分は岩を模しているのでしょうか。

何にしても杯以外に用途は考えにくいので(持って見ると案外持ちやすい)ワインでも飲んだのでしょう。

肌合い、染付けの発色も申し分なく めでたい無傷の、案外に得難いものではないでしょうか。

高さ 11.5㎝    杯の口径 8㎝




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サントリーホール休館直前スペシャル オルガンコンサートと漢時代楽人俑

サントリーホールが明日から約半年の休館です。 31年目にして2回目の(たぶん)改修工事が始まります。

今日は大ホールの顔のパイプオルガンを6人のオルガニストが弾き尽くす休館直前スペシャルコンサートでした。

大ホールは舞台後方にも客席がある日本初のヴィンヤード型コンサートホールですが、座席の配置上、本格的舞台装置や背景を必要とするオペラやバレエはできません。まさにコンサート専用のホールです。

4段鍵盤と足ペダル鍵盤、音色を変えるストップ数は74、パイプの数は約6000本と世界でも最大級のオルガンですが、設計当初はパイプオルガンの設置計画はなかったといわれています。
ホールの設計にあたってはかの巨匠カラヤンが助言にあたっていたそうですが「オルガンの無いホールは家具の無い家のようなもの」とのアドバイスで設置が決まったそうです。

その後生まれる各地のホールには続々とパイプオルガンが設置され、今では気軽にパイプオルガンを聴くことができるのはありがたいことです。

パイプオルガンはホールに合わせて製作するものですから当然それぞれ響きが違いますが、サントリーホールのオルガンは大変自然な響きに感じて東京地区の中では一番好きです。

今日はこの大好きなオルガンを4時間聴きました。
ブルーローズ(小ホール)では休憩時間にポジティフオルガンの(小型の据え置き型パイプオルガン)ミニコンサートがあり、オルガン尽くしの贅沢な時間を過ごしました。

半年後には内装は勿論ですが、整備されたオルガンと、多分更に磨きをかけた音響を持つホールに再会できるのが楽しみであります。

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音楽に因んで、今日は中国漢時代 やや大型の楽人俑(高さ12.5㎝)をご紹介します。
副葬品の俑は加彩が多いのですが、この俑は褐釉と緑釉の2色を掛け分けたもので副葬品にありがちな補修もなく、底面に僅かな欠けがあるだけの大変作行きの良い俑です。

元々は笛や太鼓、竪琴など何人かで構成されて副葬されたものです。その中でこの俑の役割は歌い手だったのか囃子手だったのか、誰かを崇めて拝んでいるように見えたりするのも楽しいところです。

頭は髷のような結びがあったり、衣服の線もしっかりと表現されています。後ろには座った足の指まで表現されており案外に手がこんでいます。
緑釉は大半が銀化していますが、衣服の一部には綺麗な緑釉が残っています。

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西周時代 紅陶鼎(土器)

陶磁器というより考古にジャンル分けをした方が良いのかもしれませんが、中国西周時代(紀元前1100ー771)のものだそうです。(全くの専門外なので受け売りになりますが)

高さ約25㎝ 胴径16.5㎝ 口径14㎝ 
約3000年程前の大変魅力的な土器ですが、長い足でスタイルが良くモダンな雰囲気です。
箱書には新石器時代紅陶刻線文鼎とあります。日本の時代分類で言えば縄文時代ですね。

土器=1000℃以下の低下度の野焼きに近い状態での焼き物という認識ですが本品は大変硬く焼きしまっています。
縄文土器の陶片などと比べても、はるかに硬いように思われます。
足の拡大写真を見ると まるで信楽の肌かと勘違いしそうです。

元々は青銅器の鼎を模したものでロクロ成形ではなく手捻りで一つ一つ製作されたものです。
口造りは青銅器の名残のようにシャープですが、全体の雰囲気は柔らかいですね。

この手の土器は実際に煮炊きで使用したものは底が黒く煤けているはずですが、本品にはそれがありません。
祭祀に使用されたものかもしれません。

この器には全面に鋭い線文が刻み込まれており、より個性的なものにしています。


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