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柿右衛門色絵 鳳凰牡丹文碗

新しい年を迎えました。
昨年も本当に1年365日もあったのかしらと思うほどに早く過ぎました。
年を重ねるほどに時間の経過が早く感じるというのは誰しも感じることと思いますが、

「Wikipediaから引用」
ジャネーの法則では、生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。

例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。

何も科学的な裏付けのない説ですが、(確かに心理学的に説明したとあります)どうも素直に納得し難いですね。

もう一つ、毎日が新しい経験の連続で強烈な思い出や記憶に刻まれる若い頃に対し、
歳を経るごとに新鮮なものや、新しい驚きに出会う機会が少ない上に過去の類似体験に上書きされてしまうからだという考えもあるようです。


私はサミエル・ウルマンの「青春の詩」が好きです。
こうありたい、こうあるべきだと思っています。
確かに老いとともに肉体は衰えてきますが精神も老いてはいけないのです。

『原作 サミエル・ウルマン 邦訳 岡田 義夫

青春とは人生のある期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ。

優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、
安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。

年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いが来る。
歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。
苦悶や狐疑や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月の如く人を老いさせ、
精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。

年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。

曰く、驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰、
事に処する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。

人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる、人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる、
希望ある限り若く  失望と共に老い朽ちる。

大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして偉力の霊感を受ける限り、
人の若さは失われない。 
これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、
皮肉の厚氷がこれを堅くとざすに至れば、この時にこそ人は全く老いて、神の憐れみを乞うる他はなくなる。』



酉年です。干支の酉は鳥類全般ということではなく鶏であるべきだそうです。

その鶏がいないので 想像上の鳥である鳳凰をご覧いただきます。

色絵柿右衛門様式、口径17㎝程で鉢としてはそれほど大きいわけではないのですが深さがあり大変大振りなものに感じます。
その側面をキャンバスとして鳳凰と牡丹を見事に、全く見事に描いています。
柿右衛門様式の器には多く登場するこの二つの主題ですが、これほど堂々と飛翔する鳳凰を私は知りません。

器の形状から考えると輸出向けの物ではなく、国内の注文品であったのではないでしょうか。
描線の柔らかさから江戸中期もやや早めのものかなと思います。

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柿右衛門薄瑠璃釉菊蝶文小皿

薄瑠璃釉に色絵の柿右衛門小皿です。(2016年1月にアップした記事ですが写真を撮り直しましたので再掲です)

サザビーのニューヨークオークションでの購入です。

この手の小皿で良く見かけるパターンの菊一枝です。

濁し手などの白い生地と比べるとやはり生地に沈んで華やかさはありませんが、シットリ落ち着いて
個性的な一皿となっています。

蝶がいることでこの小さな空間が引き締まります。

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柿右衛門色絵もっこ形水注

写真を撮り直しましたので再アップです。(2016年10月)

30年以上前のサザビーでの落札品ですが、色絵柿右衛門様式 もっこ形で長さが15㎝ほどの小振りの水注です。
蓋も含めてオリジナルのものですが、江戸中期の輸出時代に大量に造られたものだと思います。

実用に供するものと、装飾品あるいは高級食器として造られたものとは違って当然という気もしますが
それにしても細工は良いとは言い難いですね。

もっこ形はありそうであまり見かけません。

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柿右衛門色絵 梅人物文皿

1981年5月のサザビーニューヨークでのオークションブックの表紙を飾った柿右衛門の色絵皿です。
比較的数が少ない柿右衛門の人物が描かれた皿です。

この皿の最大の特徴は、オークションの解説文にある 《lightly incised with birds and bamboo》でしょう。
軽い陰刻で上絵に重なるように竹と鳥が描かれています。

やや硬さは感じるものの、大変丁寧に描き込まれています。



橋に塗り込んでいる 紫ともグレーとも見える微妙な色は珍しいと思いますが いかがでしょうか。
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この雲の描法はこの時代よく出てきますね。


窯傷を隠すようにここに雲を描いています。
やはり濁し手生地は貴重だったのでしょうね。


当然ながら裏は無文です。


当時のオークションブックの表紙です。


解説です。
当時のestimate(見積り)がどのくらいだったか、資料がなくなったのでわかりませんが、落札はestimateの30%増しくらいだったような気がします。円価格が220円の頃ですよね。


ところで、この皿を入手して12年後の1993年に朝日新聞社主催の柿右衛門展が開催され
そこになんと、同じ絵柄の皿が出ました。ただし、その皿には陰刻はなかったですね。
6寸皿ですから当然組み皿だったでしょうし、手としては陰刻のあるものとないもの2手あったのでしょう。

下絵は勿論同じでしょうが、仔細に見てみると微妙な違いがあり、10年単位程度の時代の違いがあるのかもしれません。


写真を加工して陰刻部分をわかりやすくしてみました。
補正1

補正3

梅の枝に鳥が止まっているように見えます。
補正2

10年ほど前にこんな皿を入手しました。
生地も、サイズも、器形まで全くといって良いほど同じです。

白地縁紅に陰刻だけの皿ですが、これはなんでしょうか?
柿右衛門だと思いますし、生地から見ても同じ時代のものだとは思うのですが。
違いはもちろん色絵がないことと陰刻された絵がややマンガちっくだということでしょうか。
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こちらも線画がわかりやすいように加工してみました。
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色絵柿右衛門 梅鴬文皿

色絵柿右衛門の花鳥文図柄としてはかなり知られた八寸皿ですね。

この皿も東インド会社を介して欧州へ輸出されたうちの一枚ということになりますが、飾り皿ではなく料理皿として実際に使用されたらしく、随分と使い込まれています。拡大写真で見る通り色釉がかなり薄くなっています。

「柿右衛門様式」の特徴である白地を生かした温かみのある大和絵的な花鳥図・左右非対称の伸びやかな絵模様は、当時欧州の王侯貴族達を大いに魅了したようです。

典型的な濁し手の色絵柿右衛門様式皿です。

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