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平戸 蓮華文蓋付小壺

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高さ=7㎝  口径=3㎝

写真で見るともう少し大振りに見えますが小壷です。
数年前に入手したものですが、平戸としてはあまり見ない強い線描きで、アレ亀山かななどと考え混乱していました。

久しぶりに肥前平戸焼読本(野田敏雄著)を見ていたらこれが所載の品だと判りました。
煎茶の茶葉入れらしいということも判ってすっきりです。
小さいながら品格のある姿とそこに浮かぶ蓮華と雲の構図の妙に魅入ってしまいます。

良い時代の平戸の磁肌には、伊万里とも柿右衛門とも違う柔らかさがあり魅力的です。

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栗鼠葡萄置物?? いやいや水滴でした

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大きな(直径35㎝あります、ビッグでしょ)馬の目皿の真ん中にネズミの置物があるように見えませんか?

店主には、これは栗鼠の置物です、と言われました。
咥えているのはよく見ると葡萄です、葡萄とくれば当然のごとく栗鼠ですよね。
でも、、、それは分かっているけど、、、パッと見 やっぱりネズミに見えちゃうね!!

店主曰く、尻尾を見てください。先っぽがフサフサしてるでしょ、だから栗鼠ですよね、栗鼠の置物です。
ネズミが葡萄を咥えるはずがないので分かっちゃいるけどどうしてもネズミに見えちゃう。

こんな風に写すと暗闇から顔を覗かせたネズミに見えませんか??

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裏側から見るとこれはもう絶対に栗鼠ではありません。シロクマの子供が鮭でも咥えてるような、、、、、

焼成時に空気抜きが無いと割れるので 後ろ足の上あたりに穴があるんですとも言われました。
確かにあるね、空気穴みたいなものが。

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後ろから見たってやっぱり栗鼠じゃないね。

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この角度で見ると店主の言う尻尾の房がよく見えます。
ウン、これはたしかにネズミの尻尾じゃないですな。

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ということで、これは立派な栗鼠ということにしましょう。

ただこれ、売り手の店主はホントに置物と思い込んでいたようです。私もチョット見で気に入ったものだから置物として買ってきました。

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例によって汚れ落としのハイター漬け3日間。
すっかり綺麗になったところでじっくり観察して、色々見えてきました。

これは置物にもなりますが水滴です。それ故に体型がこんな太った栗鼠になったんです。
頭から尻までフラットなので肥満体に見えるんですが、そうしないと器の底に水が溜まらないんですね。
この体形では栗鼠の軽やかな動きのイメージが湧きません。

ところで、上のような平戸置物の下絵を見つけました。御置物というタイトルです。

これなら葡萄に乗った栗鼠と一目でわかります。この現物が見てみたいですね。
色指定も素晴らしいです。
栗鼠は白、葡萄の葉は瑠璃色、葡萄の実は青磁と彩色指定があります。いいですね。

それはともかく、さてよく見てみましょう。

体長は9㎝ 高さは3.5㎝です。

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鼻先に当たりによる釉ハゲがありますが本体の欠けは無いので気になりません。ほぼ完品です。

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上から見ると二つの型で作られたことがわかります。
この写真で見ると上下二つですね。合わせ目のラインを消すようにヘラを当てたので毛並みの模様が一緒に消えてしまっています。耳は後付けです。

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底は無釉です。合わせ型のラインがハッキリとわかります。
肌理の細かい綺麗な素地です。

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目がいいでしょ、この部分だけ無釉にして黒目の部分に鉄釉を落としています。
まるでガラス玉が入っているようなリアルな目になっています。

葡萄の枝が中空になってそこから水が出ます、とても綺麗に出ます、だから水滴。
この枝は型抜き後のボディに後付けでつけています。型じゃ抜けないですもんね。

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咥えているのは実の付いた葡萄の枝、ここは一体型で抜けますね。この枝の根元が注ぎ口です。

それにしてもいい加減な塗り分けですよね。
これでは平戸藩窯品とはとても言えないですね。 幕末あたりの生まれでしょうか。

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この穴がないと水滴にはなりません。

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毛並みの表現は型に彫り込んでいただろう事がこのいい加減な釉薬の掛け残しのお陰でよくわかります。

型から抜いた後で毛描きをすればもっとシャープに出るんでしょうが。
この辺りも盛期の一点物じゃないということが見てとれます。

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やっぱりこの目はいいです。

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平戸 水滴2点

水滴でーす。この手の小物は気楽に楽しめます。

波乗り兎は平戸で良いのでしょうが、さて波文の方は平戸に入りますかね。

時代は、幕末?明治?どちらにせよ大差無し。

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月と兎と波、注ぎ口が欠けていますが形が可愛いでしょ。


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結構ザックリと欠けていますが水は意外なほど綺麗に注げます。

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底は無釉でわずかに布目が見えます。

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波文の方は肌が時代感無くテラっとしていますね。

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四つ足のくせにやけに座りがいい。 全くカタつきません。

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裏も釉が掛かっています、僅かに足裏だけ無釉です。

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平戸 水草文水盂

平戸としてはやや古い手の水盂です。
全面に水草のみが描かれています。

胴径はわずかに5.2㎝、どうやって轆轤を引くんでしょうか。 不思議です。

磁肌も柔らかく、平戸としては染付けの発色も鮮やかです。

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旧蔵者は牙蓋を作って茶入れとしていたようです。
仕覆も仕立てています。

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肌が柔らかく感じる理由の一つに気泡の大きさがあるといつも思うのですが、、、、

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この品は図録所載品なので解説はこちらで。

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古平戸 唐子熨斗押さえ

古平戸の唐子熨斗押えがやって来ました。

熨斗押えについては説明できるほどの知識がありませんので割愛しましすが、
平戸の図録などにはかつては鍋島と分類されていた程の品もあるくらいに良い物がありますね。
儀礼用品ということもあるのでしょう。

ご紹介の唐子熨斗押えは北九州市の天平堂古美術さんから最近頂いたものですが、平戸好きの私にとっては大変嬉しいことでした。

錆釉・青磁釉・瑠璃釉の色合いも大変に落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
小指の先もない位の小さな唐子の顔や、さらに小さな手の表現は平戸ならではという細工です。

大変気に入ったのでこのブログのタイトル写真に使用することにしました。

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歯が欠けているようで、アップで見るとまるでヤンチャ坊主のようです。

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