藍柿右衛門 鮎文皿

高度経済成長期には水質汚染の進行で鮎も住めない「死の川」とも呼ばれていた多摩川。
近年水質が劇的に改善し、様々な生きものが大復活を遂げ、生きものの楽園となっているそうですが、
中でも「清流の女王」とも呼ばれる鮎の遡上が今年も確認されたという話が今日のニュースになっていました。

数年前には120万尾もの鮎が遡上したそうですが、今年も多くの遡上があるんでしょう。

そこで今日は藍柿の鮎文皿のご紹介をします。

数ある古伊万里藍柿右衛門様式の中でも、最も知られた皿の一枚と言っても過言ではないのが
この鮎皿でしょう。
入手したのは40年ほど前のことですが、最近はこの手の鮎はほとんど市場には出てこないようです。

この鮎文皿は3匹(7寸皿)2匹(6寸皿)のものが知られています。

鮎の図は江戸期を通していろいろな表現で描かれていますが、この皿は鮎以外を一切排除することで躍動する鮎のダイナミックな一瞬を捉え、シンプルで潔い力強さを六寸皿の中に写し込んでいる藍柿の逸品だと思います。

















さすがに裏もしっかり描かれています。渦福もいいですね。















関 和男編 盛期伊万里の美『染付磁器名品集』の中で鮎皿についてはこのように書かれています。
尚、文中の図68は同手の鮎三匹が描かれた七寸皿をさしています。

古伊万里 花篭図皿

古伊万里の花篭文です。

この皿を購入した理由は二つです。

古伊万里とは思えない、まるで清朝の雰囲気。なのに古伊万里でビックリ。

もう一つ、箱書きが 永竹 威さん(肥前陶磁史の研究者、九州古窯跡の発掘調査で知られる)となっています。
私の年代だと、伊万里本では有名どころのお一人ですから大変懐かしいんですね。
ずいぶんと先生の本では勉強させていただいたので(あまり身についてはいませんが)。

そんな事で、購入となりましたが、蓋裏にオークションブックのコピーが貼られていました。
なるほど里帰り品だったかということと、その一文にKang Hsi style(清朝康煕様式)
とあるので何となく納得がいきました。
伊万里の奥の深さには恐れ入るばかりです。

まア、やや邪道な買い方ではありましたがそんな経緯で私の所にやってきました。
江戸中期とありますが、絵柄から見れば輸出向の製品だったのでしょうね。
とすれば1700年代の初め頃の生まれでしょうか。


伊万里花篭2

伊万里花篭3

伊万里花篭4

伊万里花篭5

伊万里花篭6

伊万里花篭7

伊万里花篭8

伊万里花篭9

器の形も清朝としても良いような、といってもいずれも似たようなものですが。
もともと、景徳鎮産の代替え品として造られ東インド会社が輸出したものでしょうから
似ている方が自然なんでしょう。

伊万里花篭10

伊万里花篭1

伊万里花篭12

伊万里花篭13

伊万里花篭14


ニキシュのベートーベンNo.5

1年程前にベルリンフィル100周年記念ボックスCD50枚入りを購入しました。

1万円程度で50枚入りのCDセットが買えるというのは嬉しい限りではあります。
CD1枚が200円ということですからね。著作権が切れているとかの要因もあるのでしょうが。



初めてのレコーディングから最新のものまで代表的な俗にいうところの名盤集みたいなものでしょうか。当然後ろの方が新しいレコーディングなわけで、初めの方は聞いていなかったのですが、どんなものかと思ってCD1のニキシュのベートーヴェンNo.5の運命を聞いてみました。



この録音がベルリンフィルの最初の録音だそうです。

1913年の録音ですから当然、電気録音でなく、アコースティック録音で、言って見ればエジソンのメリーさんの羊と大きな差は無いわけですから音質は推して知るべしです。(それにしてもどんなラッパを使ったのか興味があります)

ニキシュの指揮によって生み出される響きは非常に神秘的な色彩を帯び、当時の作曲家たちは自らの作品がその色に染まっていくさまを、驚きを持って聴き入っていたという事ですが、かのトスカニーニはこの録音について、「私の知るニキシュの演奏とは違う」と語ったと言われているそうです。

この音を蓄音機で聞いたら多分そう思うだろうなと私も思います。

低音も高音も殆ど無し、ヴァイオリンの繊細な響きもなし、残響は殆ど拾っていません。木管類の音質は特に悲しいほどに割れてとてもこれがベルリンフィルとは思えないほどです。
金管ではホルンだけが本来の音に近いようですがどういうわけかトランペットとトロンボーンの差がわかりません。

スクラッチノイズがひどくて弱音部ではノイズの中からわずかに響く音楽を拾うように聴かなけれななりません。
従ってとても疲れます。しかし何回か聞いているとそれなりに音楽に入っていけるのはやはりニキシュの実力か、
はたまたベートーヴェンの曲の魅力なのか。



ベルリンフィルのニキシュの後任常任指揮者となったのが巨匠フルトヴェングラーだそうです。
フルトヴェングラーのベートーヴェンNo.5は名盤の誉れ高いものですが、
どういうわけか手持ちにコロンビア版のものが有りました。
SP盤5枚組です、全曲を聴くには10回蓄音機の針を落とさなければいけません。

これまた手持ちのオンボロ蓄音機(非電気式ゼンマイ動力です)で聞いてもそれなりの音が聞こえるということは
この録音では電気式録音になっていたのでしょうね。

th_フルトヴェングラー3

th_フルトヴェングラー2

th_フルトヴェングラー1

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