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オリンパス M-1とOM-1

オリンパスの35mmフルサイズ一眼レフに「OM-1」という名機があります。
私もOM-1の発売当初購入し10年ほど使用していました。ともかく小型でズイコーレンズの解像度の高さとも相まって大変癖のない良い絵を出してくれました。

設計者の米谷さんの頭文字一字をとって、発売時には「M-1」という名前で1973年に発売されました。
発売後にドイツのライカMシリーズと名前が被るということで、初期ロットの5000台だけ造られて、それ以後は「OM−1」に名前が変更されています。

そんなことで オリンパスM-1は比較的珍しいカメラとなりました。

M-1のカタログ写真から断面イラストです。
20160924225936d28.jpeg

M1-1

レンズもM-SYSTEMと刻印されます。
M1-2

M1-3

M1-6

M-1の文字ロゴデザインも設計者の米谷さんが作ったそうですが、いいですね。
OM-1は普通のロゴになりました。
M1-4

シャッター音はミラーショックも少なく、静かでとても心地良いです。バルナックライカのシャッター音に通ずるものがあるような気がします。
この頃のニコンのシャッター音は重厚な感じの音で、いかにもプロ用だぞ!というような音がしました。
M1-5

M1-9

M1-8

底の丸い蓋はボタン電池室です。
M1-7

こちらはOM-1です。といってもロゴ以外は外観的な変更がないのですが。
0M1-5

OMとなって レンズもOM-SYSTEMに刻印が変わっています。
0M1-4

0M1-2

0M1-1

右がM-1左がOM-1です。
レンズマウントを止めているネジが、M-1はマイナスネジでOM-1はプラスネジだとか、ミラーハウスの遮光板にネジがあるとか、細部ではいろいろな違いがあるようで、このあたりのことはネット検索をすると興味深い記事がたくさんでてきます。
OMシリーズは1975年にOM-2にバトンタッチされていきます。

0M1-6

M-1とバルナックライカⅢf
軍艦部のプリズム部分が飛び出している以外はサイズがほぼ一緒です。
設計者の米谷さんがライカのⅢfを愛用していたそうで、意識したわけではないが結果的に同じようなサイズになったと語っていたようです。
このコンパクトなボディーにあれだけの機能を詰め込んでも、操作系のレバーやダイヤルは大きめに作られているので、操作性は大変良いカメラです。今 使用しても全く古さを感じません。

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古伊万里色絵角徳利

古伊万里色絵の角徳利です。

手に入れたのはだいぶ以前です、30年以上は経っているでしょうか。
だいぶ使われたと見えて、金彩部分はかなり擦り減ってほとんど無くなっています。

購入当時、この手の色合いのものは正直なところそれほど好きではなかったですね。
いや、今でも好きかといえばそうでもありません。どうして買ったんでしょうか。
多分、角徳利という形状の古伊万里が 先ずは欲しかったんですね。

この手の柿右衛門手が買えるはずもなし、でも角徳利が欲しい。そんなところにこれが現れて、

よくよく見れば肩の文様も良く描いているじゃないか。
獅子だって、鳳凰だって窓絵になってるし、菊や牡丹も手抜き無くしっかり描いているよね。
一応無傷完品だし、窓絵の部分が浮き出しているのは好みとは言えないけど時代も江戸中期は間違いないようだし。
柿右衛門の値段から見ればまア 無理のないところでなんとかなりそうだし。

結局納得させる材料を探し始めるんですよ。このケースの場合は。

久し振りにじっくり見てみると、染付以外は金彩と赤だけで描かれているんですね。金彩がむしろ主役といえるほどにふんだんに使われていて、完全に残っていたら好きき嫌いは別として相当に豪華に見える徳利だったでしょう。

今見ても あまり好みのものじゃないなア でもやっぱり鳳凰も獅子も良く描いてるなア。
とまア こんな感じで見ています。



















シルバーウィークです

シルバーウィーク連休です。

昨日仕事を終えて夜の10時過ぎに鬼怒川に来ました。
この3日間 予報ではこちらは雨です。まだ遠くにいる台風16号の影響のようです。

昨夜は温泉に1回入っておしまいです。
今日は午前中3回、午後多分寝るまでに4回温泉に入ります。
明日朝1回入ってすぐに帰ります。

つまり湯に入りに来ました。

今日は一日 鬼怒川のいつもよりやや多い水量で流れる水音と、林に降る雨音を聴きながら過ごします。

今 気がつきました。鬼怒川ライン下りのお客さん達の歓声と 船頭さんが操る櫓が岩に当たる音がよく聞こえます。
結構頻繁に聞こえるので 今日は盛況なんですね。 結構な雨足なんですが。

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4時過ぎには雨が上がってきました。
今はこんな感じです。
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柿右衛門色絵 梅人物文皿

1981年5月のサザビーニューヨークでのオークションブックの表紙を飾った柿右衛門の色絵皿です。
比較的数が少ない柿右衛門の人物が描かれた皿です。

この皿の最大の特徴は、オークションの解説文にある 《lightly incised with birds and bamboo》でしょう。
軽い陰刻で上絵に重なるように竹と鳥が描かれています。

やや硬さは感じるものの、大変丁寧に描き込まれています。



橋に塗り込んでいる 紫ともグレーとも見える微妙な色は珍しいと思いますが いかがでしょうか。
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この雲の描法はこの時代よく出てきますね。


窯傷を隠すようにここに雲を描いています。
やはり濁し手生地は貴重だったのでしょうね。


当然ながら裏は無文です。


当時のオークションブックの表紙です。


解説です。
当時のestimate(見積り)がどのくらいだったか、資料がなくなったのでわかりませんが、落札はestimateの30%増しくらいだったような気がします。円価格が220円の頃ですよね。


ところで、この皿を入手して12年後の1993年に朝日新聞社主催の柿右衛門展が開催され
そこになんと、同じ絵柄の皿が出ました。ただし、その皿には陰刻はなかったですね。
6寸皿ですから当然組み皿だったでしょうし、手としては陰刻のあるものとないもの2手あったのでしょう。

下絵は勿論同じでしょうが、仔細に見てみると微妙な違いがあり、10年単位程度の時代の違いがあるのかもしれません。


写真を加工して陰刻部分をわかりやすくしてみました。
補正1

補正3

梅の枝に鳥が止まっているように見えます。
補正2

10年ほど前にこんな皿を入手しました。
生地も、サイズも、器形まで全くといって良いほど同じです。

白地縁紅に陰刻だけの皿ですが、これはなんでしょうか?
柿右衛門だと思いますし、生地から見ても同じ時代のものだとは思うのですが。
違いはもちろん色絵がないことと陰刻された絵がややマンガちっくだということでしょうか。
th_DSC_0021.jpg

th_DSC_0022.jpg

こちらも線画がわかりやすいように加工してみました。
th_線描き鳥鳥鳥


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