2020/05/02 平戸 蓮華文蓋付小壺 高さ=7㎝ 口径=3㎝写真で見るともう少し大振りに見えますが小壷です。数年前に入手したものですが、平戸としてはあまり見ない強い線描きで、アレ亀山かななどと考え混乱していました。久しぶりに肥前平戸焼読本(野田敏雄著)を見ていたらこれが所載の品だと判りました。煎茶の茶葉入れらしいということも判ってすっきりです。小さいながら品格のある姿とそこに浮かぶ蓮華と雲の構図の妙に魅入ってしまいます。良い時代の平戸の磁肌には、伊万里とも柿右衛門とも違う柔らかさがあり魅力的です。