2017/07/07
古染付 三足杯
大変珍しい形状の古染付三足杯です。明末から清朝初期にかけてのものでしょうが、これは日本向けではないようですね。
多分欧州向けに造られて輸出されたものでしょう。
欧州でシノワズリが流行を始めたのは、17世紀半ばから後半頃といわれますが、
これを見ると当時の中国は日本向け、欧州向け、場合によってはその他のアジア諸国向けも
もあったかもしれませんがそれぞれの好みをしっかりと捉えていたのかもしれないですよね。
あるいは東インド会社がコーディネートしたんでしょうか。
それにしても、この品物は大変ユニークな見たことのない形です。
三つ足の部分は岩を模しているのでしょうか。
何にしても杯以外に用途は考えにくいので(持って見ると案外持ちやすい)ワインでも飲んだのでしょう。
肌合い、染付けの発色も申し分なく めでたい無傷の、案外に得難いものではないでしょうか。
高さ 11.5㎝ 杯の口径 8㎝















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