2019/04/07
唐 加彩馬俑

唐時代の加彩馬俑です。
こんな素晴らしい造形の俑を副葬品にできた人はどれほどの力を持っていたのでしょうね。
馬俑としてはやや小型の高さ40センチ、鼻先から尾までもおよそ40センチ。正面からは概ね正方形ということですね。
細部をじっくり見れば顔の厳しい造形、脚まわりの筋肉や蹄部分など柔らかな中にもリアルな表現は実に力強いものがあります。
それにしても、どうやってこの四本脚で自立する馬を歪みなく焼き上げるのでしょうか、不思議です。
四面どこから見ても破綻のない造形です。
当時の工人の素晴らしい技には感服するばかりです。















四本脚の俑の多くは脚と台が一体で造られることが普通だと思います。この俑は台の無い四本脚で焼かれています。
不思議なほどガタつきも無く自立します。この状態で千数百年の間無傷できたのも不思議なほどですが、やや不安も残るので、蹄部分を彫り込んだ台を造ってもらいました。少し安心です。

背景色を替えるだけで印象が変わりますね。
どちらの背景色も素敵です。

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