2019/03/06
漢 緑釉銀化小壺
中国 漢時代の緑釉銀化小壺です。かつては大変高価なものでしたが、中国の大型開発によって各地から大量に出土し、今では大暴落といっても良いほどの価格で手に入るようになりました。
この壺は類品の中では小型の部類に属する、ちょうど良いサイズ感で私には好ましい壺です。
高さ=14㎝ 口径=7.4㎝ 高台径=7.7㎝
一括りに緑釉銀化といっても副葬品として2000年近く土中にあったものですから、銀化の程度は様々です。
状態の良い美しい銀化を呈した作品は案外に少ないのですが、本作は好ましく程よい銀化状態であるといえます。
なかなか銀化の状態を写真に収めるのは難しいのですが、頑張って撮影してみました。
土錆の付着も少なく、全体に綺麗です。
オパールのような美しい光彩は、鉛釉が長い時間の間に化学変化して生まれたものですが、これは贋物の緑釉陶によくある薬品処理されたものでは決して出せない美しさです。
仔細に見てみると、幾重にも折り重なったような微細な貫入があります。これももう一つのポイントでしょう。
小品ながら見所の多い小壺です。














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