藍柿右衛門鶉文皿

今日2月5日で私は古希を迎えました。

古希の由来は、唐の詩人杜甫の詩
「酒債は尋常行く処に有り 人生七十古来稀なり」
(酒代のつけは私が普通行く所には、どこにでもある。しかし七十年生きる人は古くから稀である)にあるそうです。

今では一昔前の還暦程度の感覚だそうで、つまり稀ではないということですね。

節目の今日は、私が特にお気に入りの藍柿の皿をご覧頂きたいと思います。

この皿との出会いはかれこれ40年くらい前になるでしょうか。当時たまに出入りしていた青山のお店で、おもむろに主人が奥から出してきたものです。

その後何かの本で、この皿はある時5枚まとめて出てきたこと(確か大阪あたり?)、そのうち2枚は直しがあり完品は3枚であったというような記事を読んだ記憶があります。
関 和男さんが1990年に染付磁器名品集を編纂出版される20年以上前のことになりますね。この本では次のようにこの皿を紹介されています。

以下原文引用
「この皿は盛期伊万里の代表作である。技術的完成度の高さの中に、高い格調を有している。この皿の絵文様は「鶉文」である。それは伊万里の典型的な絵文様であり、幕末まで多く描き続けられた。この皿は、鶉文皿を代表する作品であり、盛期伊万里屈指の名品である。」

名品である理由はいろいろありますが、やはり第一は鍋島家伝来の図案帳に「櫛目裏文様皿」が残っていること。
藩指定図案と同一文様であることからこの皿が御用品と推定できること。
盛期の時代にそれを使用した作品はこの皿以外には発見されていないということにつきるのでしょう

皿としての器形の美しさも他に例をみません。



この図柄とほとんど同じ皿が多くありますが、鶉の鋭さはまるで違います。

いかにも柿右衛門様式らしい余白を生かした素晴らしい構図に、厳しく緊張感のある表情の鶉を見事な筆致で描ききっています。



櫛目裏文様

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