2016/09/25
オリンパス M-1とOM-1
オリンパスの35mmフルサイズ一眼レフに「OM-1」という名機があります。私もOM-1の発売当初購入し10年ほど使用していました。ともかく小型でズイコーレンズの解像度の高さとも相まって大変癖のない良い絵を出してくれました。
設計者の米谷さんの頭文字一字をとって、発売時には「M-1」という名前で1973年に発売されました。
発売後にドイツのライカMシリーズと名前が被るということで、初期ロットの5000台だけ造られて、それ以後は「OM−1」に名前が変更されています。
そんなことで オリンパスM-1は比較的珍しいカメラとなりました。
M-1のカタログ写真から断面イラストです。


レンズもM-SYSTEMと刻印されます。



M-1の文字ロゴデザインも設計者の米谷さんが作ったそうですが、いいですね。
OM-1は普通のロゴになりました。

シャッター音はミラーショックも少なく、静かでとても心地良いです。バルナックライカのシャッター音に通ずるものがあるような気がします。
この頃のニコンのシャッター音は重厚な感じの音で、いかにもプロ用だぞ!というような音がしました。



底の丸い蓋はボタン電池室です。

こちらはOM-1です。といってもロゴ以外は外観的な変更がないのですが。

OMとなって レンズもOM-SYSTEMに刻印が変わっています。



右がM-1左がOM-1です。
レンズマウントを止めているネジが、M-1はマイナスネジでOM-1はプラスネジだとか、ミラーハウスの遮光板にネジがあるとか、細部ではいろいろな違いがあるようで、このあたりのことはネット検索をすると興味深い記事がたくさんでてきます。
OMシリーズは1975年にOM-2にバトンタッチされていきます。

M-1とバルナックライカⅢf
軍艦部のプリズム部分が飛び出している以外はサイズがほぼ一緒です。
設計者の米谷さんがライカのⅢfを愛用していたそうで、意識したわけではないが結果的に同じようなサイズになったと語っていたようです。
このコンパクトなボディーにあれだけの機能を詰め込んでも、操作系のレバーやダイヤルは大きめに作られているので、操作性は大変良いカメラです。今 使用しても全く古さを感じません。




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