2016/09/18
古伊万里色絵角徳利
古伊万里色絵の角徳利です。手に入れたのはだいぶ以前です、30年以上は経っているでしょうか。
だいぶ使われたと見えて、金彩部分はかなり擦り減ってほとんど無くなっています。
購入当時、この手の色合いのものは正直なところそれほど好きではなかったですね。
いや、今でも好きかといえばそうでもありません。どうして買ったんでしょうか。
多分、角徳利という形状の古伊万里が 先ずは欲しかったんですね。
この手の柿右衛門手が買えるはずもなし、でも角徳利が欲しい。そんなところにこれが現れて、
よくよく見れば肩の文様も良く描いているじゃないか。
獅子だって、鳳凰だって窓絵になってるし、菊や牡丹も手抜き無くしっかり描いているよね。
一応無傷完品だし、窓絵の部分が浮き出しているのは好みとは言えないけど時代も江戸中期は間違いないようだし。
柿右衛門の値段から見ればまア 無理のないところでなんとかなりそうだし。
結局納得させる材料を探し始めるんですよ。このケースの場合は。
久し振りにじっくり見てみると、染付以外は金彩と赤だけで描かれているんですね。金彩がむしろ主役といえるほどにふんだんに使われていて、完全に残っていたら好きき嫌いは別として相当に豪華に見える徳利だったでしょう。
今見ても あまり好みのものじゃないなア でもやっぱり鳳凰も獅子も良く描いてるなア。
とまア こんな感じで見ています。







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